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     人生は小股で歩く

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投稿者 スレッド
monoru
投稿日時: 2009-8-28 11:52
管理人
登録日: 2008-4-5
居住地:
投稿: 9
人生は小股で歩く
人生は小股で歩く

高校1年の夏、僕は原付バイクで山形から富士山へ向けて一人で旅立った。
それは後から考えれば無謀ともいえる計画ではあるのだが、そのいきさつを夏休みの宿題の作文に書いて提出した。
学校へ無届で、またその無謀な内容に学校でも無視できなかったのか職員会議にかけられたのだった。

しかし、国語の教諭からは「よかったよ」などと声を掛けられ、その年度の学校発行の文集に「一人ぼちの旅行」という題で掲載になったのである。

発行された文集で、当時かなりの話題になったのを覚えている。
友達もいない孤独な僕に友達ができ、恋人らしき女の友達も現れたり・・・・

しかし、その文集はどこへ行ったのやら、行方不明になって数十年が過ぎていた。
それが先日、ある探し物の最中、押入れの中の紙袋の中からその文集が出てきたのである。それも大正時代の印刷物か?とも思わせる色合いに色あせて・・・。

また無くすのも困るので、というよりも皆に読んでみてもらいたいとも思ったからなのだが、ここで公開してみようかと思ったのです。
しかし、反響をみて続編を載せようかと考えております。
また気持ちが変われば削除という手もありますし・・・。
そんなことで、一応載せてみます。
おもしろかったら続編ものぞきに来てください。


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「一人ぼちの旅行」


(写真は、茨城県の大洗海岸で)

【序章】
僕は小さい頃から旅行は好きだったが、自分から進んで行きたいと思うようになったのは中学一年のとき買った本に自転車で世界一周をなしとげた二青年の体験記というものがあった。それを読んでからのことである。
その頃の僕は世界というものに非常に惹かれていて「将来、世界一周を必ずやってみせるぞ!」と誓っては浅い考えでよく地図を広げては思いにふけっていたものである。

【思いたち】
そして、高校一年の夏休みを利用して、少し大きな旅行をしてみたいと思いたったのである。それからは暇をみては少しずつ計画を立てていった。
どこに行くか。何で行くか。何人で行くか。金は日数は、などなど、いろんな面から検討し、また考えぬいた。
休みが近づくにつれて少しずつ決まっていった。
どこに行くかについては自分の住まう東北地方もよいが、以前から行ってみたいと思っていた関東や甲信越地方の名所巡りと決めた。
その中には富士山に登ることも入れておいた。
何で行くかはちょっと問題になった。ありふれた旅行はあまり好きでないので自転車にしようと思ったが自転車ではあまりにも日数がかかり過ぎる。そうこうしてるうちにオートバイが頭に浮かんだのだった。
「そうだオートバイならこの計画も無理ではない。それに家には都合よくオートバイはあるし。」というぐあいに、何で行くかも決まってしまった。
ただ一つ大きな問題が残った。
僕には免許が無いのだった。そこで夏休み前までにオートバイの免許を取る計画から実行しなければならないのだった。5月生まれの僕には、16歳という免許受験資格は目前に迫っているのでそう大きな障害ではないのだった。

【準備開始】
この計画はまだ未発表なので、知っている者は僕一人だけであった。
学校にはまだはっきりと決行できるかどうか決まらないままに夏休みに入ってしまった。それは二度の受験に失敗し、まだ免許試験に合格してないからなのだった。
そのような状態で高校一年の夏休みに入ってしまったのだった。
このままではせっかく立てたこれまでの計画もオジャンになってしまう。そのような危機感から挑んだ7月24日の3度目のオートバイ免許試験に見事に合格した。
こうして計画の一部はクリアしたのだった。
ただ免許が自分の手元に届くまで一週間あり、その日数を夏休みから差し引くと二十日あまりしかない。その日数を手元の計画と照らし合わせると何だか急に心細くなってきた。でもこの計画をあきらめるわけにはいかないと自分にいい聞かせた。その間の時間をうまく使い、家の手伝いをしてその金で3人から4人用というテントを買ってもらった。一人で行くには大き過ぎたし、建てるのも大変なのだが、手に入るテントはそのサイズしかないのだった。
これで計画に必要なものはすべてそろったのだったが、最後に大きな問題がひとつ残っていた。それは家族にこの旅行の計画をどう説明するべきかだった。家の人にいえば反対されるに決まっている。これはこの計画の最大の問題であった。
すべてがそろった僕にとって、この計画を実行に移したいのは当然のことである。
考えたあげく、両親にはこう言った。
「8月1日から5日までの5日間、友達と3人で福島県の猪苗代湖にキャンプに行ってくる。」
ウソを親に対して言うことは辛かった。まさかオートバイで関東地方や富士山まで行ってくるなどと思いもしない親に対して、また息子の僕を信じている両親に対して嘘をつくのはこれまでにない辛さを覚えた。
そんな辛さの中、僕は空いた時間を利用して近くの空き地に一人でテントを建てる練習を何度も行った。

7月30日に待望の免許がきた。これで全部そろったわけである。
免許試験合格が遅れたために、計画したバイク一人旅の出発も8月1日とずれ込んでしまったが、計画ではこの旅行は12日間を要するのだった。だからうまく行けば16日のお盆までには帰って来れる予定である。
バイクの免許を手にした僕は、出発時刻を8月1日の午前3時と決めたのだった。
もう出発までは26時間をきっていた。
バイクの荷台にくくりつけるリュックや備品を入れる袋に荷物を丹念に詰め込んだ。米や缶詰をしまい込むとき母さんにも手伝ってもらった。
(続く)
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